DIYでよく使う木材の選び方

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インパクトドライバーと釘と木材
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なぜDIYといえばSPF材なのか

ホームセンターの木材売り場に行くと、山積みにされている白っぽい木材。
これらがDIYの主役とも言えるSPF材(エスピーエフ材)です。

SPFとは、Spruce(トウヒ)、Pine(松)、Fir(モミ)の頭文字を取った総称で、北米から輸入される建築用資材のこと。
コスト・加工性・入手性のバランスが最も優れた、極めて合理的な素材です。

広葉樹(ウォールナットやオークなど)のような硬さと高級感はありませんが、針葉樹であるSPFは柔らかく、初心者でもノコギリで切りやすく、ビスも打ちやすいのが特徴です。

そして何より、圧倒的に安価です。
失敗を恐れずにトライアンドエラーを繰り返せる価格帯であることは、DIYにおける最大のメリットと言えるでしょう。

まずはこのSPF材の規格と特性を理解することが、家具作りへの最短ルートです。

1×4・2×4材の規格と実寸の罠

SPF材には1×4(ワンバイフォー)2×4(ツーバイフォー)といった独特の呼び名があります。
これは木材の断面サイズを表していますが、ここに初心者が必ず躓く罠があります。

それは、呼び名と実際の寸法(実寸)が異なるという点です。

1×4材(ワンバイフォー)

  • 呼び名:1インチ × 4インチ
  • 実寸:厚さ19mm × 幅89mm
  • 用途:厚みが薄いため、棚板や箱などの製作に向いています。

2×4材(ツーバイフォー)

  • 呼び名:2インチ × 4インチ
  • 実寸:厚さ38mm × 幅89mm
  • 用途:厚みがあり強度が高いため、柱やテーブルの脚、小屋作りなどに使われます。

元々の製材時のサイズから、乾燥や表面加工によって縮むため、実際のサイズはひと回り小さくなっています。
設計図を描く際は、必ずこの実寸(19mm、38mm、89mm)で計算してください。

ここを間違えると、組み上げた時に数センチのズレが発生します。

賃貸DIYでツーバイ材が選ばれる機能的理由

なぜこれほどまでに1×4や2×4が推奨されるのでしょうか。

単に安いからだけではありません。
最大の理由は、規格が統一されたエコシステムができあがっている点にあります。

特に日本の賃貸DIYシーンにおいて革命的だったのが、ディアウォールやラブリコといった、2×4材専用の突っ張りパーツの登場です。

2×4材の規格(38mm×89mm)にぴったりハマるように設計されているため、2×4材を使えば、壁に穴を開けることなく、部屋の好きな場所に柱を立てられるのです。

  • 拡張性が高い
    専用パーツが豊富で、後から棚を増やしたりレイアウトを変えたりしやすい。
  • どこでも買える
    日本中どこのホームセンターでも同じ規格のものが手に入るため、材料の買い足しが容易。

SPF材を選ぶことは、豊富なDIYパーツの恩恵を受けられるプラットフォームに乗ることを意味します。
個人の趣味であっても、汎用性の高い規格を選ぶのは賢い戦略です。

失敗しない木材選び

SPF材は安価な建築下地材であるため、品質には大きなバラつきがあります。
まっすぐに見えても反っていたり、ヤニが出ていたりすることは日常茶飯事です。

購入後のトラブルを防ぐため、店頭では以下の3点を必ずチェックして選別を行ってください。

1. 反りと曲がりを目視する

最も重要な工程です。木材の片側を持ち、長手方向(長さのある方向)を目線の高さで覗き込んでください。

  • 弓なりに反っていないか
  • 雑巾を絞ったようにねじれていないか

まっすぐなラインが見えない木材は、組み立て時に隙間ができたり、水平が取れなかったりと、作業難易度を跳ね上げます。

できるだけ素直に伸びている個体を選びましょう。

2. 死に節を避ける

木材にある茶色い丸い模様を節と言います。
この節には2種類あり、周囲と一体化している生き節は問題ありませんが、黒ずんで境界線がはっきりしている死に節(しにぶし)は要注意です。

死に節は乾燥するとポロリと抜け落ち、穴が空いてしまいます。

特にビスを打ちたい場所に大きな節があると、木材が割れる原因になるため、使用箇所をイメージして選びましょう。

3. ヤニと割れを確認する

表面にベタベタした樹脂(ヤニ)が染み出しているものは避けます。
塗装が乗らないだけでなく、服や部屋を汚す原因になります。

また、木口を見て、中心から大きくひび割れが入っていないかも確認してください。
多少の割れは許容範囲ですが、長く裂けているものは強度不足につながります。

ホームセンターでの木材選びは、宝探しのようなものです。

山積みの木材の中から、自分の作品にふさわしい最良の1本を見つけ出す目利きも、DIYerとして必要なスキルセットの一つです。

遠慮しすぎる必要はありませんが、商品ですので、チェックし終わった木材は元の通り綺麗に整頓して戻すのがマナーですよ。

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